西日本調理製菓専門学校 NISHICHO

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第34回調理技術コンクール 全国大会 出場者コメント

2019年2月26日(火)・27日(水)に開催された、公益社団法人 全国調理師養成施設協会主催 第34回調理技術コンクール全国大会に出場した調理師科 2018年度 卒業生3名の作品と、コメントが届きましたのでご紹介いたします。

 

調理師科 2018年度卒業生 阿部紅花 (画像中央)

作品名は「春めじろおし」。鳥のさえずり、風に流れる花の香り、春の喜びを表現しました。各料理のサイズや配置、色彩などのバランスを考え、料理の世界感を器の中でうまく表現できるよう意識しました。
剥き物は全て包丁で剥くなど、全ての料理の細部までこだわり、自分が納得いくまで試行錯誤を繰り返しました。特に前菜で使ったゴボウは、揚げ加減がとても難しく、何度も失敗。コンクール2週間前まで苦戦しました。しかし、先生のアドバイスを受けながら、日々練習を繰り返すうちにコツがつかめ、きれいに仕上げることができました。
コンクール直前は緊張と不安で自信を失うことも。そんな時、先生に「落ち着いて頑張って。君たちなら絶対できます!」と熱い言葉を贈られ、本番でも精一杯いつも通り頑張ろうと切り替えることができました。そのため本番はとても楽しく挑むことができました。先生には毎日遅くまで練習に付き合ってくれて、本当に感謝しています。
コンクールを通じて、自分の努力が必ずしもよい結果に結びつかなくても、その過程で試行錯誤して自分が納得いく料理を作れたことに意味がある、そして必死に努力する人には必ず応援してくれる人たちが現れるということを実感しました。この思いを忘れず、目の前のことに丁寧に向き合い、最高な仕事で人を幸せにできる料理人になりたいです。

 

調理師科 2018年度卒業生 竹内謙太 (画像左)

コンクールでは前菜「すり身とホタテのテリーヌ~ミルフィユ仕立て」と主菜「豚肉のパイ包み~マデラソース」をつくりました。前菜はテリーヌの層がゆがまないよう細心の注意を払い、見た目の美しさを追求しました。主菜は切ったときにパイの中の肉が崩れたり、偏ったりしないよう、調理の初段階から意識をし臨みました。
準備期間中では、テリーヌを蒸してもなかなか固まらないことが多々あり、失敗することもありました。先生からの指導もあり、本番では日頃の課題を克服することができたと思っています。
毎日練習を繰り返す中で、先生に怒られた事や、うまくできず気持ちが沈む事もありました。しかし、何があっても諦めずに前も向いて頑張っていれば、以前よりも良いものが作れるようになったり、できなかった事ができるようになったりすることを学びました。私は先生からいろんなことを教えてもらいましたが、何よりも「続けることの大切さ」を学んだと思っています。
今回のコンクールを振り返り、私がここまで続けてこられたのは阿部さん、兼松さんといった仲間がいたおかげだと思います。仲間で支え合ってこられたことが、頑張れた原動力になったと感じています。これまでの頑張りと続けてこられたことを自信に変え、これからも努力していきたいと思います。

 

調理師科 2018年度卒業生 兼松佑稀 (画像右)

作品名の「春のかたみ」とは、刻々と動きながら変化し、過ぎてゆく春のことを表した言葉です。見られた方が私の作品を通じて少しでも春を感じてもらえるよう、食材の彩りや盛り付け方などにこだわり、移ろいゆく春の情景を器の中に表現しました。
コンクールの作品を考えるうえで、その料理が制限時間内に完成させることができるのか、しっかり季節を感じさせることができるのかを重視していましたが、考えれば考えるほど自分がどんな料理を作りたいのか分からなくなることもありました。その中で試行錯誤を繰り返して、納得できる作品に仕上げることができたと思っています。
練習の中で指導していただいた先生には、特に道具を丁寧に扱うことの大切さ、食材や料理に対して思いを持つことの大切さを学びました。そういった学びのおかげで入学当初より何倍も料理が好きになり、コンクールにも前向きに取り組めるようになれました。
コンクールでの経験や学びはこれからの料理人としての人生に生きてくると感じています。自分の作品を作るなかで考えてきた「今の自分にできることは何か」。それを仕事のなかで常に考えるとともに、任された仕事に対し「+α」で何ができるのかを考え、それを行動として実践することで、期待に応えられる人材になっていきたいと思います。

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