【お知らせ】前・岡山国際ホテル総料理長 前田哲哉先生が本校教員に就任されました。
“岡山の迎賓館”として知られる岡山国際ホテルで総料理長等を歴任された前田哲哉先生が、このたび、本校教員(西洋料理)に就任されました。
「学生時代は中国料理に興味があった」という前田先生ですが、岡山国際ホテルに就職後、同ホテルの有名フランス料理店「アルカンシェール」にて湯浅薫男シェフに師事し、フランス料理の奥深さに引き込まれていったそうです。何よりお客様の「おいしい」という一言が今日に至るまでシェフとしての原動力になっているそうです。
―先生の西洋料理に対するこだわりを教えてください。―
素材をどう活かし、どう表現するかを大切にしています。例えば、同じトマトでもこれをどう使い、どう活かすか。その素材の特性を知り、生で食べるのがベストであれば、そのようにアレンジします。自分でいろいろと試してみて、自分で感じてみる。素材をどう見極めるか、これは野菜に限らず、魚や肉にも当てはまります。私は、プライベートで野菜を育てていますが、毎年、少しずつ栽培方法を変えています。失敗することもあるのですが、そうした経験を重ねることで育て方だけでなく、品種の特性が理解できるようになります。野菜づくりもそうですが、試行錯誤の過程を楽しまないといい料理はできませんね。
―本校に着任されてどのような印象を持たれましたか?―
まず印象的だったことは、学生たちが目を輝かせて学んでいることです。私は調理師の経歴は長いですが、教員という仕事は新たな挑戦です。そんな中で、学生たちの目を見て、「しっかり、自分の経験を伝えていこう」と決意を新たにしました。
それから、授業のレベルが思った以上に高いということです。例えば、座学ですが、洗剤の使い方について、その効能に至るまで教えているということです。そういった基本を疎かにしないということがとても大切だと思います。
―学生やこれから調理師を目指す人にメッセージをお願いします。―
学生のうちはいっぱい失敗してほしいということです。自分で考え、試行錯誤しながら継続することが、調理師としての成長に欠かせません。話を聞いただけでは自分のものになりません。先生や先輩が言うことと、自分の感じ方は異なります。だからこそ、ちゃんと自分で考えて試してみる。失敗したら、それを次にどう活かすかが大事です。一緒に料理の世界を楽しみましょう!